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収納満点!の家のつくりかた (前編)

家を建てるとき「新しい家では、スッキリ暮らしたい!」と心に誓う人は多いはず。片付けや収納が苦手でも、設計次第でスッキリした空間を実現することはできるのです。ぜひ知っておきたい収納のポイントを、住まいづくりのプロの皆さんに聞いてみました。

  • 住友林業 護田 佳子さん
    商品開発部マネージャー。住宅設計のほか、CAD開発、商品開発などの仕事を歴任。5歳と10歳のお子さんを育てるワーキングマザー

  • ミサワホーム 村田 良三さん
    横須賀支店 デザイナー室室長。20数年間、注文住宅の設計に携わり、手がけた家の数は300棟以上。後進の育成にも携わっている

  • ヤマダ・エスバイエルホーム 河内 英美子さん
    営業戦略室課長。インテリアコーディネートをメインに、インテリア関連の商品企画や現場の指導などを歴任

家づくりの初めに考えておきたい「収納」のこと

「住まいづくりにあたって、頭の中で整理しておきたいのは“モノの仕分け”ですね」とヤマダ・エスバイエルホームの河内さん。押し入れや納戸の中で眠っている、たくさんのモノたち。捨ててもいいモノ、使わないけれどとっておきたいモノ、今からでも使えるモノetc. 家づくりを機に、あらためて考えてみましょう。処分できるモノを新しい家に持ち込まずに済めば、その分スペースにゆとりが生まれます。

「容量のあるもの、たとえばタンスのような大きな家具は、新しい家でも使うか決めておきましょう」とミサワホームの村田さん。スペースをとるモノは、プランニングに大きくかかわるので、後から追加するのは大変です。車のタイヤやアウトドア用品など、外部収納におさめたいモノも忘れがちなので、要注意です。

「設計をするとき、まずは打ち合わせを兼ねて、お客様の今のお住まいを拝見させていただくことが多いです」と住友林業の護田さん。自宅を見れば、片付けが得意か不得意か、おおよそ分かるものなのだとか。きっちり収納したいタイプか、ある程度モノが見えていても気にならないか、によってもプランは変わってきます。プロに自宅を見てもらい、自分たちに合う収納のしかたを考えてもらうプロセスも大事です。



陥りがちな、収納の“うっかり!”を知っておく

スッキリ広々と暮らすために、たっぷり収納スペースをつくりたい、しまえる場所があるほど安心――そんな風に考えがちですが、そこには落とし穴が。プランニングに入る前に、陥りがちな、収納の“うっかり!”を知っておきましょう。

「間口をとることに気をとられて、奥行きを考えるのを忘れる。これは、使いにくい収納になってしまうケースです」と河内さん。大きな収納スペースがあれば、きれいに片付くと考えて、間口たっぷり、奥行きもたっぷりの収納をつくったとしましょう。でも、そこに洋服をしまうとしたら、押し入れほどの奥行きがあっても、奥が無駄なスペースになってしまいますね。しまうモノによって、適切な奥行きは違います。モノのサイズをイメージし、無駄なくしまえて、取り出しやすい奥行きを設定するようにしましょう。

奥行き45センチ程度の棚を組み合わせて、書類や日用品を整理。ラベルをつけることで、何がどこにあるか一目瞭然に
洋服をしまうクロゼットは、奥行き60センチ程度が適当

「ウォークインクロゼットや、パントリー(食品庫)。モデルハウスで見て、ぜひほしいと思う方は多いですね。確かに便利ですが、すべてのケースにお勧めとは限らないんです」と村田さん。いずれも、人が入る通路をつくる分場所をとるので、ほかのスペースが狭くなります。壁付けの収納にすれば、通路分の床面積をほかのスペースにまわせます。お部屋をより広くとりたい場合は、壁付けの造り付け収納の方が相応しいかもしれません。

スペースに余裕があればウォークインタイプも使いやすい
壁付けのクロゼットの方が、床面積は少なくて済みます

「収納というと、しまうことに気をとられて、使うという動作を忘れがち」とは護田さん。使いやすくするために、しまう場所を考えるのが本来の収納の考え方。でも、たくさんしまおうという観点だけだと、いざ使うときに不便な収納になってしまうのだとか。「使う場所に収納する。動線の途中についでにしまう“ながら収納”にする。そうすれば、使うときもしまうときも、ストレスが少ないですよ」。最近人気の、リビングに併設したクロゼットなどはその好例。お出かけのときに使うバッグやコート、子どもの通学通園グッズなどは、リビングや玄関に近い場所にある方が便利です。

リビング脇に設けた、コートやスーツ、通勤鞄などをしまうクロゼット
廊下の途中に設けた、子ども用の服や小物をしまうクロゼット

収納に漠然とした苦手意識を持つ人は多いですが、このような観点を知ることで、収納に対する考え方が少し変わるはず。モデルハウスなどで、実際の収納スペースをたくさん見て、自分ならどう使うかイメージしたり、アイデアをもらうのもお勧めです。


後半では、住宅メーカーならではの“スッキリ片付く”“しまいやすく使いやすい”収納の提案をご紹介しましょう!

(文責:イエノミカタ編集部)

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