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住みながら、わが家らしいインテリアをつくり上げていく

家づくりのプロフェッショナル~『インテリアコーディネーター』

最初から完成形を求めない。変化に対応できるインテリアを

三井ホーム 東京支店 インテリアコーディネーターの出原まやさん。「祖父母が家具店を営んでおり、家具のショールームや工場が子供の頃の遊び場でした。この仕事に就いているのも、そんな原体験があるからかもしれません」。新卒で入社した会社でインテリアコーディネーターの仕事を知り、仕事の傍ら専門学校の夜間コースに通い、資格を取得。その後、キッチンメーカーでキッチンのプランニングに携わっていましたが、住宅をトータルにコーディネートする仕事がしたいと考え、三井ホームに転職したそうです。「実力のあるインテリアコーディネーターが活躍しているイメージがあり、実は憧れの会社でした(笑)」。

三井ホーム 東京支店 インテリアコーディネーター 出原まやさん。
小学5年生のお嬢さんのママでもあります。
「フレキシブルな勤務体制で、育児との両立もしやすい環境だと思います」

現在勤務する東京支店は都心エリアを担当しているため、店舗併用住宅や街なかモデルなど、バラエティに富んだ仕事ができるのが面白いとのこと。「注文住宅ですから、一つとして同じものはなく、毎回新たなチャレンジです。悩んだときも、経験豊富な同僚が周りにいてくれるので、すぐに相談できる恵まれた環境ですね」。

最近印象的だったのは、建築家の自宅の仕事。「壁の色を既製品の中から選ばずにオリジナルで調合するなど“イメージに合うものがないならつくる”というスタンスが勉強になりました」。正方形の窓にブラインドをつける際も、サイズを調整して隙間が出ないようにピッタリ収める。それが、仕上がりの差になることを実感したそうです。「ミリ単位のこだわりで、空間が引き締まるんですよね」。

現場では、瞬時の判断を求められることも多く、決断力が必要な仕事だと実感しているそう。「スマートフォンで現場の写真が送られてきて“今日、発注すれば間に合うから判断してください”と迫られることもあります。そのせいか、インテリアコーディネーターは、サバサバした性格の人が多いですよ(笑)」。図面上では判断できないこともままあるため、要所要所では現場に立ち会い、照明の高さやアクセントモールの位置を微調整したり。そのような積み重ねが、仕上がりの完成度を高めていくのだといいます。

日頃、お施主様との打ち合わせでは、ご自宅を訪問して今の暮らしぶりを見せてもらうことが多いそう。「家具などは、新しい家でも使う予定かどうかお聞きします。また、洋服や小物などを拝見して、好きなテイストをイメージしたりします」。インテリアコーディネーターに、自分の好みを上手に伝えるにはどうしたらいいのでしょうか?「最近は、スマートフォンやタブレットで画像を見ながらということが多いですね。好みのインテリア写真を集めておいていただくと、話が早いと思います」。出原さん自身、話題のお店やホテルなどにはできるだけ足を運び、最新のトレンドをキャッチするようにしているそう。「面白いところでは、ドラマに出てくるお部屋のインテリアでしょうか。私自身、ドラマ好きでよく見るのですが、お施主様と“あのドラマの主人公が住んでいた部屋みたいな感じで”と話が盛り上がることもあるんですよ」。

新宿三井ビル内にあるデザインステーションにて。コーディネートの参考になるサンプルが
多数展示されており、ここでお客様と打ち合わせをすることも多いそう

お客様に提案する際のコーディネートサンプル。
壁紙や床材、カーテン、照明器具、家具など多岐にわたるアイテムを扱います

実は、5年前に自宅を新築したという出原さん。「自分が経験することで、お施主様の気持ちがよりわかるようになりました。たとえば、カーテンや壁のサンプルにしても、こんなに小さなサイズでは判断できないな、とか。予算配分の判断も大変だな、とか(笑)。でも、注文住宅ならではの楽しさ、自分で好きにつくり上げられる喜びも実感しましたね」。

インテリアは、竣工時に完成するものではなく、住みながらつくっていくものだというのが出原さんの持論。「5年、10年と住むうちに、子どもの成長やライフスタイルの変化が訪れます。好みも変わるかもしれません」。注文住宅を建てるとなると、意気込んで最初から完成形を求めてしまいがちですが、むしろ変わることを前提にして、わが家らしさを少しずつ積み上げていくのがよいのでは、とのこと。実際に、入居後何年も経ったお客様から、家具の買い替えなどの相談が来ることも珍しくないそう。「10年以上経って、リフォームのお話が来ることもありますし。インテリアコーディネーターとお客様は、実は長いお付き合いの関係なんですよ」。

趣味でつくったアーティフィシャルフラワーのウェルカムボード。
お客様の新築祝いにプレゼントすることもあるとか

忙しい日々の中で、心温まるのはお客様からの声。引き渡しの時の笑顔や、入居後に訪ねた時に暮らしを楽しんでいる様子を見ると、インテリアコーディネーターになってよかったと実感するそう。そんな出原さんの宝物は、「新居に入居された方からの、お礼の手紙にいつも励まされています。落ち込んだ時に見て元気になる、私のお守りです(笑)」。

(文責:イエノミカタ編集部)

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