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一つのスタイルにこだわらない。遊びや冒険もインテリアの面白さ

家づくりのプロフェッショナル~『インテリアコーディネーター』

様々な要素をミックスしても、しっくりまとまる空間づくりの秘訣

パナホーム 東京設計部でインテリアコーディネートに携わる深川智子さん。高校生の時、ガウディのサグラダ・ファミリアを知ったことから建築に興味を持ち、大学時代は住居学を専攻。「建築の中でもより身近な“住まい”に関心が高まり、特に住宅の内装に関わる仕事がしたいと思い、ハウスメーカーに就職しました」。

同社でインテリアコーディネーターとして活躍すること15年、約300棟の実邸のコーディネートを手掛けたという深川さん。現在はマネジメントや後進の育成が主業務ですが、今回取材で訪れた、オープン間もない三鷹モデルハウスのインテリアは深川さんによるものです。

パナホーム 東部営業設計センター 東京設計部 第四設計センター
エキスパートデザイナー  所長 深川智子さん

「今シーズンのミラノサローネを訪れた際、一つのスタイルに囚われないミックススタイルのコーディネートに刺激を受けました。私の上司が最近手掛けたモデルハウスも同様のテイストで、それがとても面白くて。私も新しいことを試したいなと思い、今回はいろいろと冒険してみました」。

三鷹モデルハウスは1階に親世帯、2階に子世帯が住むことを想定した二世帯住宅仕様。年代が異なる二つの家族に合わせて、雰囲気もガラリと変えてあります。1階は、ブラックチェリーやウォルナットの床材などダークな色調をベースにしたインテリア。石やタイル、金属、ガラスなどの異素材を効果的に採り入れることで、コンサバティブに偏り過ぎず、垢抜けた印象の空間に仕上がっています。2階は複数の色を取り入れた明るい印象のインテリアですが、色彩を統一することで調和のとれた仕上がりとなっています。こちらのフロアも、タイルなどを上手に採り入れたミックススタイルのインテリアにまとめられています。

「実は、趣味でモザイクアートを学んでおり、とにかく石材やタイルが大好きなんです。今回のコーディネートでも、さまざまな部位にタイルを使っています。私のことをよく知る同僚からは“深川ワールド全開だね”と言われるほど(笑)」。色合いや模様、手触り、素材、形などバリエーション豊富なタイルは、小さな面積でもインテリアのアクセントとして存在感を放ちます。また、異なる壁紙を組み合わせたコーディネートも、こちらのモデルハウスの特徴。以下、写真と共に深川さんワールドをご紹介しましょう。

玄関から見える場所に家族のギャラリーコーナーを。「旅行の思い出やお子様の絵を飾って、
二世帯の交流の場となれば」。天然石貼りの壁面や手すりのアイアンがアクセントに

1階のリビングに通じるドアは、アイアンとガラスの組み合わせが印象的。
「さまざまな模様のガラスをはめ込み、部屋の向こう側の様子がそれとなく伝わるようデザインしました」

1階の書斎コーナー。「限られた時間でテイストに合った小物を集めるのも、なかなか大変な仕事です。
フォトフレーム用の写真には、自ら旅先で撮った写真を加工して入れることも」

1階寝室のドレッサー。扉をスライドすることで鏡が出てくる仕掛けです。
上質な光沢のガラスモザイクタイルを貼り、シニアの女性に似合う大人の雰囲気に

2階キッチンの壁面には、イタリア製のタイルを。「現場で職人さんと相談しながら、
光沢とマット、色合いの違うものを組み合わせて、貼り方を決めていきました」

2階ユーティリティー。モノトーンの色調が中心でも、冷たい感じにならないのはテクスチャーの
工夫など絶妙なさじ加減によるもの。モロッコ風の模様などを組み合わせて大人の雰囲気に

2階主寝室に併設されたクローゼット。天井と壁は異なる模様のクロスを使用していますが、
うるさい感じにはならず、一つの世界をつくり出しているのはプロならではの仕事

2階子ども部屋。スモーキーな色調で、子どもっぽくなり過ぎず、優しい雰囲気のインテリアに。
一部に黒板クロスを貼り、ちょっとした落書きを楽しめるしかけも

普段から、新しくできた商業施設などを見て回り、最新のトレンドを肌で感じることを大切にしているという深川さん。「内装も意識して見ると、微妙なテクスチャーの違いや、面白い素材使いなどに気がつきます。これから家づくりをされる方には、食事に出かけた際など、お店の内装をじっくり見てみることをお勧めします。面白いアイデアやヒントが得られますよ」。深川さん自身、大好きな旅行に出掛け、旅先でさまざまなインスピレーションを得て帰国することも多いそうです。

ベテランコーディネーターである深川さんに、これから家づくりをする人へのアドバイスを伺いました。「インテリアの打ち合わせの時は、お客様の洋服や持ち物などから、お好みの雰囲気を感じ取り、ご提案することもあります。もし、好きなインテリアやお気に入りの店舗の内装などがあれば、教えていただけるとベターですね」。今は、スマートフォンなどで画像を集めることも比較的容易。打ち合わせの際にビジュアルを用意しておくと、話がスムーズに進むとのことです。

「インテリアと一口に言っても、内装やカーテン、照明など決めることは多岐に渡ります。一つひとつ選ぶのは根気のいる作業ですが、振り返った時に“あの時は楽しかった”と思い出していただけたら、コーディネーター冥利に尽きますね。家づくりのプロセスを楽しもうという気持ちで、インテリア選びにも積極的に参加していただければと思います」。

(文責:イエノミカタ編集部)

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