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音楽と暮らしをこよなく愛する“音のプロ”

家づくりのプロフェッショナル~『研究開発職』

音楽を心おきなく楽しめる空間をつくる

大学時代は建築音響工学を専攻し、音に関わる仕事を志して大和ハウス工業に入社したという玄 晴夫さん。総合技術研究所で、長年、住まいと音に関する研究・開発に携わっています。

「なぜ、ハウスメーカーで音の研究?と思われるかもしれませんね(笑)。でも、入居後の不満として、足音や排水音などの生活音を挙げる人は多いんです。住環境の向上のために、音対策は不可欠なんですね」。学生時代はコンサートホールの設計について学ぶも「身の丈に合った、地に足の着いたものに関わりたい」と思い、住宅の仕事を選んだそうです。

大和ハウス工業 総合技術研究所 研究員 玄(げん)晴夫さん
音に対する感覚が鈍らないように、騒音計でのチェックが日課。“今ここの騒音は何デシベル”とまずは自分の耳で計測し、
騒音計と照らし合わせて、正しく捉えているか確認するそう。「外出先では、周りから怪訝な目で見られることも しばしば(笑)」

「365日、ずっと音漬け」というほど、音の専門家として長年研究・開発に従事してきた玄さんが、満を持して世に出したのが『快適防音室「奏でる家」』。従来の“狭く、暗く、天井が低い”ものと違い“広く、明るく、天井が高い”防音室は、音楽を愛するプロやアマチュアの方々から大きな支持を得ました。「ご相談を受けたお客様の中には、自宅に置いた従来型の防音室で長時間ピアノを弾くうちに、ノイローゼに陥ったという方もいました」。本来、音楽は楽しみや幸せをもたらすもの。マイホームに設置する防音室は、もっと心地よく演奏を楽しめる場であるべきという使命感から『快適防音室「奏でる家」』をつくったそうです。


音楽を愛するお客様と共感し合える瞬間が幸せ

「防音室をご希望のお客様に話を伺うと、皆さん“音楽は趣味ではなく人生です”“音楽なしの人生は考えられない”とおっしゃいます」。家族や仲間と一緒に演奏を楽しんだり、練習に没頭したり。「音楽を楽しむ時間が、日常の暮らしと共にある幸せ。それを実現できるのは、私にとって何よりの喜びです」

『快適防音室「奏でる家」』は、単に音を外に漏らさないだけでなく、理想的な音の響きを実現したのも大きな特徴。部屋の角に『コーナーチューン』という吸音材を置くことで、低音から高音までのバランスを整え、美しい響きをつくりだします。これも玄さんが開発したもので、特許取得済みだそう。「実は、小学生の頃からオーディオが趣味というおませな子どもでして(笑)。その頃、マニアの間で“部屋の角に漫画雑誌を積みあげたら、音の響きがよくなった”という噂が立っていたんです。さっそく、新聞やぬいぐるみを積んで実験したら、確かにその通りで。そんな昔の経験をもとに、コーナーチューンを開発しました」

また、家族が練習する姿を防音ガラスの引き戸ごしに見られる『サウンド・シャット・スクリーン』も開発。「たとえば、お子様のピアノレッスンをご両親が見守ることができ、楽器の音もちょうどよく聞こえる。日常の暮らしとレッスンが自然に共存している。そんな毎日がうれしいとお客様から好評です」。

左/防音室であることを感じさせない、明るく快適な吹き抜けの空間。お子様と一緒に演奏を楽しむご家族
右/遮音性と気密性に優れたガラスの引き戸ごしに姿が見え、お子様も気兼ねなく練習に没頭。
グランドピアノの上部の蓋を開けて弾いても、音が響きすぎるといった問題はありません

『快適防音室「奏でる家」』の営業、設計から入居後のフォローまで、今は一人でこなしているという玄さん。多忙な日々ですが、自宅ではキッチンに立ち常備菜をつくったりジャムを煮たり、庭に花壇をつくり大好きなバラの手入れをしたりと、毎日の暮らしを丁寧に過ごすことが心の充実につながるといいます。「こんな私ですから、お客様と間取りのご相談をするときは、ご主人より奥様と話が合うんです(笑)」。

『快適防音室「奏でる家」』を採用した方々との交流もひんぱんで、コンサートや発表会に招かれることもしばしばだとか。「私も音楽が好きなので、お客様と音楽談議ができるのは幸せなひとときですね。プロの演奏家も多く、そのような方々と出会い、同じ感覚を共有できる瞬間は何よりの喜び。この瞬間のために、仕事をしているのだと心から思います」。

(文責:イエノミカタ編集部)

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