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ハウスメーカーが教える、賢い「鉄骨住宅」選び ①サビを防ぐ

家づくりの依頼先を選ぶ際に、忘れずにチェックしたいのが“耐久性”。鉄骨住宅の場合、耐久性の要は“防錆(ぼうせい=サビを防ぐこと)”にあります。鉄骨住宅に興味がある、建てたいと考えている方々のために、サビ対策について知っておきたい知識をまとめました。



鉄骨住宅のサビ対策は、どのように行われているの?

鉄骨住宅というと、見るからに頑丈そうで安心というイメージがありますね。でも「鉄はサビるんじゃないの?」と心配する声も時たま聞かれます。確かに、構造体がサビてしまうと建物の耐久性は大きく損なわれます。でも、住宅に使用する鉄骨にはあらかじめ“防錆処理”が施されており、さらに鉄骨部分は外部に露出しない設計になっていますから、実はサビの心配は少ないと言ってよいのです(下イラスト参照)。

イラスト提供/旭化成ホームズ

それでも鉄骨住宅メーカーは、万一を考えてさまざまな対策を講じています。外から見ただけでは分からない対策も多く、施工会社によっても違いがあります。鉄骨住宅のサビ対策はどのように行われているか、以下にまとめてみました。


1.【鉄骨をサビさせない】防錆(ぼうせい)処理を施す

鉄の劣化の原因となるサビは、傷などのわずかな隙からも発生します。そのため、柱、梁などの鉄骨部材ごとに隅々まで最適な防錆処理を施して、耐久性を高めます。処理の方法は、メッキを施した上に塗装をする方法などがとられています。ちなみにメッキを施す理由は、塗装面に傷がついてもメッキ自体が傷を保護し錆の発生を抑える“犠牲防食(ぎせいぼうしょく)作用”が働き、鉄骨部分を守ってくれるからです。

その一例を見てみましょう。下のイラストは『4層防錆処理』の図解です。構造上、強度を確保するために特に重要な“柱脚部分”に、このような防錆処理を施しています。メッキ処理(1層目)をした上に、電着塗装の密着性を高めるリン酸亜鉛処理(2層目)を行い、高い防錆性能を発揮するカチオン電着塗装(3層目)を施しています。さらに、基礎天端から1mの高さまでを上塗りし(4層目)、念には念を入れています。

イラスト提供/大和ハウス工業

また、鉄骨住宅メーカーの防錆処理は厳しい試験などを経て耐久性も実証済み。下の写真は、塩水墳霧、乾燥、湿潤を繰り返してサビの発生状況を検証しているところ。カチオン電着塗装を施した高耐久メッキ鋼板には、60年を相当した試験でも、サビは発生しませんでした。

写真提供/トヨタホーム

築年の経った家を解体した際に、サビの被害がなかったことを実証している会社も多いようです。たとえば、下の写真は築38.5年を経た家の柱。顕著なサビは見られませんでした。

写真提供/パナホーム

2-1.【鉄骨を水に触れさせない】壁の内部の結露を防ぐ

壁の内部結露は、建物の構造体に悪影響を及ぼします。防錆処理を施した鉄骨は湿気にも強いですが、水分に触れない方が望ましいのは言うまでもありません。また、鉄骨以外の部材(木材や断熱材など)の腐食やカビなどの原因にもなるため、対策は必須です。そのため、壁の内側に通気層(空気の通り道)を設けるなどの方法で、結露が起こらないよう万全の対策を講じています。また、床下の湿気を防ぐための対策も行っています。

2-2.【鉄骨を水に触れさせない】雨の浸入などを防ぐ

窓などの開口部や屋根、ベランダなどからの雨水の浸入を防ぎ、鉄骨やその他の部材が水に触れないようにすることも大事です。外壁や開口部などには、耐久性の高いシーリング材(継目に充填するもの)を使用していると安心です。風雨を再現する実験を行い、防水性能を確認している会社もあります。また、定期点検での補修などメンテナンスも大切です。


以上、鉄骨のサビ対策についてまとめてみました。モデルハウスを訪問したり、現場見学会などに参加した際には、会社の担当者に「サビ対策はどうなっていますか?」と質問してみることをお勧めします。

写真提供/セキスイハイム

今回取材したハウスメーカーの皆さんからは「鉄骨は、工場生産で品質にばらつきがないのも特長です。さらに、念入りな防錆処理で耐久性を確実なものにしています」というお話もありました。サビを防ぎ、家の耐久性を高めるという目的は同じですが、手法は各社オリジナルの技術が活かされています。

各メーカーのサビ対策については、以下のリンク先に詳しく説明されていますので、ぜひご覧ください。

鉄骨住宅のサビ対策をもっと詳しく知ろう

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