MENU

  1. トップ
  2. 間取り
  3. 「後回し」はNG! 成功する外構づくりのポイント

「後回し」はNG! 成功する外構づくりのポイント

外構とは、門扉やフェンス、カーポート、玄関までのアプローチ、さらに庭や植栽などのことを指します。わが家の印象を引き立たせると共に、美しい街並みづくりにも貢献する大事な要素です。建物本体に比べて後回しになりがちな部分ですが、本来は、建物のプランニングとは切り離して考えられないものです。
今回は、住まいをより魅力的に見せるだけでなく、住み心地のよさにも大きく影響する“外構づくり”について、ハウスメーカーの専門家に伺いました。

  • 三井ホーム 設計推進部 設計推進グループ エクステリア推進担当 グループ長 粟井琢美さん
    長年、エクステリアの仕事に従事。実邸のデザインのほか、カタログ制作や社内向けの講習なども行う

  • SxL(ヤマダ・エスバイエルホーム)小堀の住まい設計工房 営業設計 課長 廣田暢淳さん
    入社以来、実邸の設計に従事。最近は都市部の高額物件を中心に、モデルハウスの設計にも関わる

外構は、建物本体と一緒にプランニングしよう

外構という言葉を聞くと、門扉や塀が思い浮かぶでしょうか。以前は、敷地全体を塀で囲って門扉から出入りし、カーポートや庭は内部に設ける形がスタンダードでした。最近は塀で囲うよりも、植栽や低めのフェンス、格子などでゆるやかに仕切るスタイルに人気が集まっています。

「20年くらい前から、ガーデニングブームの影響を受けて欧米のスタイルが入り、お客様の志向が変わってきたように思います」と三井ホームの粟井さん。その頃から、塀で囲むだけのスタイルから脱し、デザインのバリエーションも増えてきたとか。また「以前は、庭は室内から“眺める”ものでしたが、最近は“使う”庭が増えていますね」とSxL(ヤマダ・エスバイエルホーム)の廣田さん。リビングから直接出られる中庭やウッドデッキなど、室内空間の延長として庭を楽しむプランが多くなったとのこと。お二人のお話からは、外と内の境界が曖昧なスタイルが増えている様子が伺えます。

塀で囲まないスタイルなど、外構のデザインのバリエーションは増えてきています

LDKとつながる中庭など、外の空間を積極的に取り入れるプランも人気です

また、外構にかける費用も「以前より増えている印象がある」とお二人。デザインや植栽のバリエーションの増加が、その一因のようです。一方で「建物本体に対する意識に比べて、外構に対する意識や興味は低い傾向にある」との指摘もありました。

本来、建物とそれ以外のスペースをどうプランニングするかは、同時に考えるべきことです。周辺の環境は? 庭と室内空間とのつながりは? どこに車を停めるのがベストかetc.…プランニングを左右する要素は数多くあります。また、予算配分の面からも、後回しにしないことが大事です。そう考えると、敷地全体のバランスを考えて、外構を含めたトータルな提案をしてくれるかどうかも、家づくりの依頼先選びの判断基準になると言えますね。


知っておこう! 外構づくりのポイント5つ

外構は、外から見た印象を左右するだけでなく、住み心地にも大きな影響があります。外構を考えるにあたってのポイントについて、お二人のお話を元にまとめてみました。

●敷地に対しての配置計画を考える
まずは“敷地を読む”ことから始まります。周辺の環境、日当たりや風通し、高低差etc.…。その上で、どのあたりに建物を配置し、外構はどうプランニングしていくとよいかを考えていきます。特に、駐車スペースは外構計画の中でも大切な要素。車の出し入れのしやすさや、玄関、勝手口との動線などを考慮して決めていきます。

●建物に対する影響を考慮する
外構は、住まいの通風や採光に影響を与えます。たとえば、落葉樹を上手に利用すれば、夏の日差しを遮り冬の日差しを取り込み、室内を快適な状態にすることができます。「植栽だけでなく、塀の位置やつくりなどにより、風通しをコントロールできます」(廣田さん)。

格子は、適度に視線を遮りつつ風を通してくれます

●室内からの見え方をイメージする
忘れがちなのが、室内からの眺めを考慮すること。「外からわが家を眺めるよりも、家の中から庭や外構を眺める時間のほうが多いものです。リビングなど家族が長い時間を過ごす場所から、ベストな眺めが得られるといいですね」(粟井さん)。

室内から庭や景色がどう見えるかもイメージしながらプランを決めましょう

●プライバシー確保と防犯のバランスをとる
プライバシー確保の観点からは、塀を高くして中が見えにくい方が望ましいですが、あまり外から様子がうかがえないと、泥棒が“仕事しやすい”家になってしまうことも。「塀の高さが目線以上になると、防犯性能が下がるといわれています」(粟井さん)。外構はオープンにして、建物のプランの工夫でプライバシーを確保するという方法も。道路の通行量など、周辺環境を考慮してベストなバランスを決めていきましょう。

●メンテナンスについても考慮する
緑や花は暮らしに潤いを与えてくれます。定期的なメンテナンスで良好な状態をキープしましょう。落ち葉や害虫対策を考慮することも大切。「樹木は大きくなり過ぎるとメンテナンスが大変です。適度な樹高のものを選びましょう」(粟井さん)。また「外構の水はけが悪いと、素材の傷みや虫の発生などの問題が起きやすくなります。排水計画にも注意しておきましょう」(廣田さん)。目立つ場所に排水升がこないように配慮することもポイント。

外構づくりというと、どんな門扉にするか、表札やポストは…など、デザイン面から入ってしまいがちですが、敷地や建物とのバランス、採光や通風、防犯など、多角的な視点をもつのが大事だということがわかりますね。



家づくりの際は、つい建物本体のことに関心が行きがち。でも、建物だけを先にプランニングしてしまうと、外構にかける費用が足りなくなったり、全体のバランスが悪くなったりと、さまざまな問題が出てきます。最初から、外構まで含めたトータルな提案をしてくれる会社を選ぶのが望ましいといえそうですね。

こんなミカタをしてみよう

  • ・建物本体と外構は、最初から一緒にプランニングしよう
  • ・外構が、通風や採光に与える影響を考えよう
  • ・プライバシー確保と防犯のバランスを考えよう
  • ・メンテナンスという視点で考えよう
  • ・敷地全体を見てトータルな提案をしてくれる依頼先を探そう
 

(文責:イエノミカタ編集部)

「外構づくり」をもっと知るための参考サイト

「間取り」の最新記事

もっと見る

イエノミカタ最新記事