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“つながる”趣味空間で、家族の時間はもっと豊かになる

一昔前まで「趣味の部屋」といえば、一人でこもって好きなことに没頭できる空間というイメージでした。でも、近年少しずつ「趣味空間」のあり方が変わってきているようです。今回は、ハウスメーカーの商品開発部門の方々にインタビューしました。そこから浮かび上がった新しい趣味空間のキーワードは“つながる”―さっそく、その内容をご紹介していきましょう。

  • 旭化成ホームズ(ヘーベルハウス) 商品開発部 松本 淳さん
    現場監督、設計の仕事を経て、商品開発部へ。重量鉄骨造一戸建ての商品企画・開発に携わる

  • ミサワホーム 商品開発部 仁木政揮さん
    設計、営業の仕事を経て、商品開発部へ。木質系一戸建ての商品企画・開発に携わる

家族が“つながる”空間で、趣味の時間を楽しむ

最近は、個室単位で空間を仕切るより、家族の気配が感じられるオープンなプランが人気です。趣味の部屋についても、やはり同じ傾向が見られるようです。

「趣味没頭型は、一世代前くらいまでですね。今の若いファミリーは、家族で共に楽しむスタイルが主流になっています」と、旭化成ホームズの松本さん。「家族との時間、子育ての時間を楽しみたい。趣味も一緒にシェアしたいという気持ちが強いようです」。そんなファミリーにぴったりなのが、個室の書斎ではなく、オープンなライブラリーをつくるプラン。一人ひとりが本を持ち寄れば、家族の好みがミックスされて、意外な一冊と出会えるかもしれません。本以外に、コレクションを飾るのもいいですね。それぞれの趣味がクロスする、活き活きとした空間になりそうです。

敷地に余裕がなくても、階段を利用して趣味空間を。
それぞれの好きな本を置いたり、趣味の品をディスプレイして楽しめます

植物が好きな家族なら、部屋から直接出られるテラス空間がおすすめ。プランターで家庭菜園を楽しみ、食卓を充実させるのもいいですね。子どもと一緒に野菜やフルーツを育て、収穫・料理すれば生きた食育にもなります。

庭がなくても大丈夫。空とつながるテラスで緑や花育てなどを楽しめます

普段は家族と一緒に、でも時には一人でこもりたい。そんな希望がある場合は、空間を引き戸で仕切るのもおすすめ。多少散らかしていても、扉を閉めればスッキリ見えます。

スキップフロアを利用した天井の低い空間は、おこもり気分が楽しい。
引き戸を閉めれば、一人の時間がつくれます

趣味と言えば“コレクション系”もあります。本や漫画、フィギュアなどのコレクションがたくさんある場合は、収納や飾る場所に悩みますね。そんなときはぜひハウスメーカーに相談してみましょう。さまざまなアイデアで、スペースを捻出してくれるはずです。

床面積に算入されない天井高の低い収納スペースを設けて、大容量の収納空間をつくるというアイデアも

また、最近の流れとして「子ども部屋ではなく、リビングやダイニングで勉強という“寝学分離”の考え方がメジャーになってきています。子ども部屋はコンパクトにして、リビングの一角に勉強やパソコン用のスペースを設けるプランが増えていますね」と、ミサワホームの仁木さん。親がパソコンに向かうかたわらで、子どもが宿題をしたり、一緒にひと息ついたり。そんなシーンが浮かびます。

適度な距離を保ちながら、家族がそれぞれの時間を過ごす。時には一緒に楽しむ。
そんなしかけを取り入れてみましょう

家族が“つながる”場所に身を置きながら、それぞれの世界を楽しんだり、共有したりする。そんなゆるやかな趣味空間が心地よい時代になってきたようです。



外と“つながる”趣味空間で、人間関係が広がる

SNS※の普及で、同じ趣味を持つ人たちとオンラインで交流することは容易になりました。一方で、仕事や家事、育児に忙しい年代は、リアルでの交流がとりづらいもの。でも、家づくりの際に“外とつながるしかけ”をうまく織り込むことで、人間関係が想像以上に広がることもあるのです。 ※SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス):インターネット上での交流を通じて、社会的なネットワークを構築するサービスのこと。Facebook、Twitter、LINEなど。

「たとえば、街並みに面した部屋に大きな窓を設け、趣味の作品などを飾ることを提案しています。社内ではこのしかけを“リアルFacebook”と呼んでいます」と仁木さん。さりげなく自分の趣味をアピールできる場になり、新たな友人ができるきっかけにも。「窓は社会との接点。自分から開かないとつながらない。そんな風に考える中から、このアイデアが生まれました」。

窓辺が、街並みに開かれたギャラリーのような存在に。自然と人を引き寄せ、交流が生まれます

昔の日本家屋には、家の内と外を自然につなぐ縁側という場がありました。現代の家にそのしかけを取り入れるなら、たとえば玄関まわりにオープンスペースをつくるという方法があります。家の中でも外でもない“中間領域”が、趣味を広げる場としてぴったりです。

趣味の仲間と集う場として、あるいは家族が趣味を楽しむ場として。
和気あいあいとした雰囲気に、自然と人が引き寄せられそうです

また“趣味が高じて”自宅で料理教室などを開く人たちが増えています。「特に女性には“サロネーゼ”として人気の高いライフスタイルですね。自宅のスペースの一部をそのように活用するスタイルは、これからも増えていくでしょう」(仁木さん)。「1階の通りに面した部屋を、小さなお店にするケースも増えています。今すぐはできなくても、子どもの手が離れたら…などと考えている人もいるでしょう。そのような場合は、将来、店舗として活用することをあらかじめ想定してプランニングしておくといいですね」(松本さん)。

将来、通りに面した部屋をカフェに。そんな希望を織り込んで、間取りを考えるのも楽しいですね

趣味を通じて、外の世界とリアルに“つながる”ことができたら、人生が豊かになりそうです。家族の中にも、新しい風が吹き込んできそうですね。

家づくりの際は、現実的なことや実用的なことを優先してプランを考えがちですが、暮らしの中には“あそび”も大切。叶えたい理想の“趣味空間”があったら、遠慮せずに相談してみましょう。家づくりのプロが、思わぬアイデアを提示してくれるかもしれません。


ポイント!こんな見方をしてみよう

  • ・家族が“つながる”空間が、趣味の時間を豊かにしてくれる
  • ・外とリアルに“つながる”空間が、趣味の世界を広げてくれる
  • ・理想の趣味空間を実現する方法を、ハウスメーカーに相談してみよう
 

(文責:イエノミカタ編集部)

「家族の時間はもっと豊かになる」をもっと知るための参考サイト

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