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ペットも家族も幸せに暮らせる家をつくろう!(前編)

犬や猫を単なる“愛玩対象”としてではなく、“人生のパートナー”として考える人たちが増えつつある昨今。「ペットを飼いたい」という気持ちが、一戸建てを建てる大きな動機になったという声も聞かれます。そんな時代の流れを反映し、ペットも人間も快適に暮らせる“ペット共生住宅”が、ハウスメーカー各社から提案されるようになりました。今回は、ペットも家族もみんな幸せに暮らせる家づくりについて、ハウスメーカーの商品企画・開発部門の方々にお話を伺います。

  • パナホーム 戸建事業企画部 小田垣 蕗さん
    商品企画業務に携わって6年目。ペット共生住宅の企画メンバーとして活躍。「実家でずっと紀州犬を飼っていますので、“犬派”です」

  • ミサワホーム総合研究所 空間デザイン研究室 長谷川恵美さん
    入社以来、商品開発一筋。育児休暇明けの2007年よりペット共生住宅の開発に携わる。「子どもの頃ずっと犬を飼っていたので、私も“犬派”です」

犬の習性を知って、家づくりを考えよう

最近は、犬や猫を室内で飼うケースが増えてきました。同じ屋根の下で一緒に過ごす時間が長くなるほど、ペットを“かわいい我が子”のように思う気持ちもつのりますね。確かに、ペットは大切な家族の一員ですが、人間とは違う生き物。その違いをよく知り、心地よく過ごせる環境をつくってあげることが大切です。

まずはワンちゃんから。「犬は群れをつくる生き物。室内で人と一緒に暮らしている場合は、リビングなどで家族と一緒にいるのを好みます。ただ、まぶしい光には敏感。リビングの片隅にこもれる場所をつくってあげると、安心して過ごせます」と、パナホームの小田垣さん。壁面や収納の下部などを利用して、天井の低いほら穴のようなスペースを確保してあげましょう。ミサワホームの長谷川さんからは「犬は突然の音が苦手だといわれています。外からの音をカットするために、開口部や外壁の遮音性を高めることはもちろん、ドアチャイム等の室内の音源から、クレート等の居場所を離してあげる配慮も必要です」とアドバイス。

また、犬は嗅覚が鋭いため、キッチンで調理をしていると匂いに誘われてきてしまうことも。キッチンは火や刃物など危険が多い場所なので、誤飲や誤食を防ぐために、入り口にゲートを設けておくとよいでしょう。「うっかりキッチンに入ってしまった時のことを考えて、ゴミ箱もビルトインし、いたずらによる事故を防ぐ工夫や、食器や食材をまるごと隠せる引き戸収納にしておくのもいいですね」(長谷川さん)。作業時はフルオープンにできるので、出し入れもしやすく便利です。

「犬は暑さに弱く、家族と一緒にリビングで過ごしている時でも、熱中症になることがあります。温度管理に気をつけるのはもちろんですが、タイル敷きの土間があると、自分でお腹をぴたっとつけて涼むことができるのでオススメです」(小田垣さん)。


「フローリングを選ぶときは、防滑性能の高いフローリングが安心です。同じく、表面加工済みのコルクタイルなどもいいですね。股関節を痛めるなどのケガ予防としておすすめです。」(長谷川さん)。また、床暖房は冬季の熱中症の原因となるので、寝床の真下には設置しないよう注意しましょう。



群れをつくる犬は、家族との間にも主従関係をつくるのだそう。「犬にとって、寝床は一番のテリトリー。飼い主のベッドで一緒に寝てしまうと、主従関係が混乱し、家族の言うことを聞かなくなってしまうことも。寝室には入れないと決めるなど、ゾーニングをはっきりさせることも大事です」(小田垣さん)。しつけのためはもちろん、事故をふせぐためにも、ペットNGゾーンをきちんと決めておくことが大事なようです。

玄関、客間、キッチン、トイレ、個室にペットを入れないゾーニングにした場合。
事故防止のため、サニタリーには人と一緒でないと入れないようにしつけます

また、これは猫にもいえることですが、頭の位置が人間よりも低いため、飼い主と目線を合わせる時、照明の光源が直接目に入りやすく、まぶしさを感じていることも。「寝床の真上にダウンライトが来ないようにする、また光源が出てこない間接照明を上手に使うと、インテリアの雰囲気も良くなり、いいですね」(長谷川さん)。

犬には、食べさせてはいけない植物などもあります。身近なところではアイビー、ツツジなど。
うっかり口にしないよう、庭に植える植物や室内の観葉植物にも気をつけたいですね


後編では、猫の習性と家づくりについて。 そして、ペットのお世話がしやすい家について伺います

(文責:イエノミカタ編集部)

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