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家づくりを始める前に知っておきたい“家を建てた後”のこと

これから“家を建てよう”という時に、“建てた後のこと”まではなかなか思い至らないかもしれません。でも、住まいを長持ちさせるために、建てた後の点検やメンテナンスは不可欠。建物が完成した後、どのようなことに気をつけ、手を入れていくべきなのか、知っておくことが大切です。今回は、ハウスメーカーのアフター部門の担当の方々にお話を伺いました。



  • 住友林業 営業推進部 田村彰宏さん
    既築物件のフォローを主業務とするグループの統括、オーナー向け季刊誌の発行などに携わる

  • パナホーム 東部カスタマー推進部 高橋勝幸さん
    お客様相談窓口にて、主にオーナー対応、メンテナンス部門の統括業務を担う

家は、どんなところから傷みはじめる?

今の家は、長く住み継ぐことを前提に、高い耐久性をもつ建物であることが常識になっています。しかし、家の構造自体は長持ちしても、部材や設備の経年変化や劣化は避けられないもの。家の中で特に傷みやすい、弱点といえる部分はどこなのでしょうか?

「建物の外部では、屋根や外壁、雨どいなど。内部では、キッチン、バス、トイレなどの水まわりが要チェックポイントになります」と、パナホームの高橋さん。「外まわりは、地震や台風の後、特に注意が必要です。傷や割れが生じたところから水が浸入し、建物を傷めるおそれがあります」。また、雨どいやバルコニーの排水口に落ち葉がたまったままだと、雨水があふれて外壁を汚したり、雨漏りの原因になるため、時々気をつけてチェックした方がいいとのこと。

住友林業の田村さんによれば、バルコニーのFRP防水も劣化によるひび割れを放置しておくと雨漏りの原因になるので、気をつけたい部分とのことです。雨や湿気の多い日本の気候を鑑みても、水に関わる部分が要注意の箇所だと言えそうですね。

家の内部の水まわりも、汚れや傷みが気になりやすい箇所。特に、排水管は知らず知らずのうちに油などの汚れがたまり、異臭やつまりが起きることがあるそうです。「薄汚れてきた、変な音がする、いやな臭いがする…というのは、お手入れ時期のサインです。汚れや音、臭いに敏感になることが、家を長持ちさせる第一歩ですね」と田村さん。「ちょっとした違和感を放っておかないことが、大切な住まいを長持ちさせるコツです」とアドバイスがありました。

「普段あまり開けない部分も、要注意のポイント」と高橋さん。たとえば「キッチンや洗面台のシャワー水栓から垂れてくる水を受ける容器が、シンク下に設置されています。シンク下にモノをたくさん収納していたりすると様子が分からず、気づいたら容器から水があふれて中がびしゃびしゃということも」。たまにしか見ない、開けない部分こそ気をつけて。定期的な(一回/月程度)なチェックをおすすめします。


こんなところも、不具合が起きやすい!

水まわり以外にも、不具合が起きやすいポイントがあるそうです。それは“常に動かす場所”。使う頻度が多いほど、作動不良が起こりやすくなります。「ドア、引き戸などの建具は、毎日使ううちに、どうしても建て付けが悪くなってきます。蝶番のゆるみの調整や、可動部を気にしておくことなどが必要になります」と田村さん。

また、意外と盲点なのが、キッチン以外の換気扇。「トイレの換気扇は、掃除をしたことがないという方が多いですね。でも、トイレットペーパー他衣類から出るホコリなどで、意外にほこりがたまっている部分です」と高橋さん。ホコリがたまるとモーターに負荷がかかり、故障の原因に。24時間換気の換気扇も要注意だそうです。

いずれも、引き渡しの際にもらう設備の取扱説明書や、ハウスメーカーオリジナルのマニュアルなどに、お手入れの方法が載っています。家電製品などと同じく、自分でできる日常のメンテナンスを定期的に行い、大きな故障を防ぐことが大切です。また、ハウスメーカーにはメンテナンスやお手入れの方法を教えるサービスもありますので、積極的に利用するのもいいですね。「オーナー様向けには“お手入れ講習会”を実施しています」(高橋さん)。「“お手入れ相談会”と称してお手入れの仕方をお教えするイベントを行っています」(田村さん)。


ハウスメーカーのアフターサービス制度で安心

日頃、住み手が気にかけることで未然に防げる不具合は多いものですが、やはりプロの目によるチェックも必要。そのため、ハウスメーカーでは定期点検を実施しているそうです。メーカーにより内容は異なりますが、入居後の一定期間は無償点検を行い、その後、有償点検に切り替わるのが一般的だとか。

なお、住宅瑕疵担保履行法という法律により、新築住宅の主要な構造部分と雨漏りなどについては10年間の瑕疵補償が行われることになっています。ハウスメーカー各社は、それに加えて独自の保証制度をもっており、あらかじめ定めた有償のメンテナンス工事を行うことで保証を長期間延長するメーカーも増えてきています。点検や保証の内容はハウスメーカーにより異なりますので、どのような体制で行われるのかを確認しましょう。


また、突然の設備の故障などのトラブルに対しては、24時間365日、コールセンターで対応する体制を整えているハウスメーカーが多く、いざというときも安心です。オーナー向けに、暮らしに役立つ情報誌の発行、メンテナンス用品の通販などを行うメーカーもあり、建てた後のフォロー体制も整っています。



ところで、『家歴書(かれきしょ)』という言葉をご存知でしょうか? 『住まいの履歴書』などとも呼ばれています。家歴書は、その家が“どのようにつくられたか”“どのようなメンテナンスをしてきたか”を示すもの。多くのハウスメーカーでは、邸別にこれらの内容をデータベース化しています。今回お話を伺ったお二人からは、「定期的にメンテナンスを行い、その履歴がきちんと残っている家は“資産価値”が高まります」との言葉も。もし、将来家を売却することになった際も、メンテナンスをきちんと行っていれば、価格面で有利になるということ。お手入れや点検をちゃんとしておくことで、わが家の価値を上げることができるのですね。

最後に、参考になるサイトをご紹介しましょう。「いつ頃」、「何を」メンテナンスする必要があり、「どの位の費用がかかるのか」、耐久性の重要な項目を中心に、60年間のメンテナンス計画が一目で分かるスケジュールガイドです。このガイドを見て、“家を建てた後”のことをイメージしてみてください。


ポイント!こんな見方をしてみよう

  • ・家を長持ちさせるためには、ちょっとした不具合を放っておかないことが大切
  • ・プロの点検も必須。ハウスメーカーのメンテナンス体制について聞いてみよう
  • ・定期的なメンテナンスを行うことで、わが家の資産価値を上げることができる
 

(文責:イエノミカタ編集部)

ハウスメーカーのアフターサービスをもっと知るための参考サイト

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