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わが家のお財布にやさしい家は、地球にもやさしい家(後編)

スマートハウスは「住みこなし方」次第でもっとお得になる

スマートハウスの“スマート”とは“賢い”の意。スマートフォンのスマートと同じ意味です。このスマートハウスの頭脳となるシステムがHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)。HEMSは、太陽光発電で創った電気を使う、売る、蓄電池に貯めるなどのエネルギーの一連の流れを、住み手が逐一操作しなくても最適にコントロールしてくれます。また、どの部屋でどのくらい電気を使っているか、太陽光発電はどのくらい電気をつくっているかなど、エネルギーの動きを一目で把握できる“見える化”もHEMSの大きな特徴です。

とても“賢い”HEMSですが、その働きに任せっきりではスマートハウスのポテンシャルを生かし切れないのも事実。HEMSによるエネルギーの“見える化”を最大限に活用して、わが家に合った上手な省エネを行えば、さらなる光熱費の削減が可能になるのです。住宅メーカー各社では、住み手が意識的に節約のポイントを知って、より効果的な省エネ生活ができるようなサポート体制を用意しています。

「当社では、お引渡し後1年間、エネルギー使用量や収支などのデータを『環境家計簿』としてご提示しています。ただ単に実績をお見せするだけでは、その後の改善につながりにくいので、計画時にシミュレーションした基準値と比較できるようにしています。そうすることで、お客様に“もっと改善の余地がある”“この部分を節約しよう”という意識が生まれるようです」(パナホーム・鎌田さん)。

「当社では、消費電力をkWhだけでなく円換算で表示したり、部屋ごとの電力使用状況を確認できるようなHEMSを標準装備しています。データが具体的なほど、エネルギーの出入りを意識しやすくなりますから。“子ども部屋の電気がつけっ放し”なんてことも一目瞭然ですよ」(セキスイハイム・塩さん)。

同じような条件の他の家と比較して“もっと省エネを頑張ろう”という気持ちを促進したり、上手にスマートハウスを住みこなしている実例を紹介するなどのコンサルティングサービスも行っているそうです。


せっかく“見える化”されたデータを、生かし切れなくてはもったいない! さまざまなデータを日々の暮らしにフィードバックし、意識的に暮らすことで一層の光熱費削減を目指したいものです。ちなみに、お子さんが発電量や電気代などのデータに興味をもち、率先してわが家の省エネを行う事例も少なくないとか。まさに、生きた環境教育といえますね。


お財布にやさしく、地球にもやさしい家

現在、国は『ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス』(ZEH)の普及を推進しています。これは、住まいのエネルギー消費量を減らしつつ、同時にエネルギーをつくることで、エネルギー消費量を差し引き「ゼロ」にできる住まいのこと。国は、2020年までに標準的な新築住宅をゼロ・エネルギー化することを目指していますが、すでに実現している家もあります。

たとえば、兵庫県在住・4人家族・オール電化住宅で太陽光発電システムを7.31kw搭載した延床面積147.7㎡のお宅の場合(2012年の実績)。『発電電力量8,643kWh/消費電力量8,352kWh』で、消費電力量よりも発電電力量が多いゼロ・エネルギー・ハウスでした。また、電気代は『買電代10万7820円/売電代31万7952円』で、年間21万132円の収入となったそうです(データ提供:セキスイハイム)。

電気代の収支がプラスになれば、住宅ローンの返済や子どもの教育費に充てたりと、経済的なゆとりができます。また、自然の恵みを活かした太陽光発電をフルに活用することで、環境にやさしい住まいになるのも嬉しい点。もちろん、建物の高断熱・高気密化、HEMSなど先進の設備のおかげで、寒さや暑さを我慢せず快適に暮らしながら“お財布にも地球にも”やさしい暮らしができるというわけです。


「家づくりにはお金がかかるという観念がありますが、実は住み始めてからのランニングコストも多くかかります。光熱費、メンテナンスやリフォーム費用など…。その負担を減らす手段の一つとして、太陽光発電の導入はとても有効だと思います」(パナホーム・鎌田さん)。「家づくりとエネルギー問題は、切っても切り離せないものです。これからの家は、孫の代まで住み継げるような家が基本ですから、長いスパンで考えてどの部分にお金をかけるかを判断していただきたいですね」(セキスイハイム・塩さん)。

家づくりをする際には、目先のお金のことだけでなく、先々かかるコストのことまで考えることが必要です。将来の暮らしを見越して、トータルなアドバイスをしてくれる依頼先に出会うことが大切だといえそうです。


こんなミカタをしてみよう

  • ・太陽光発電は、システムも制度も最新事情をよく知って判断しよう
  • ・スマートハウスは、意識的に住みこなすことでよりお得な暮らしができる
  • ・家の建築費用だけでなく、住み始めてからのコストを考える視点を持とう
 

(文責:イエノミカタ編集部)

『お財布にも地球にもやさしい家』をもっと知るための参考サイト

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