MENU

  1. トップ
  2. 間取り
  3. 子どもがのびのび成長する家づくりのヒント(前編)

子どもがのびのび成長する家づくりのヒント(前編)

「リビングで勉強する子は、成績が伸びるらしい」――そんな話がママたちの間で話題になるなど、近年、家の間取りと子育ての関係に注目が集まっています。食事、勉強、遊び……毎日、長い時間を過ごす場所だけに“家”がもたらす影響は大きいものです。子どもと一口に言っても年代により大きな差がありますから、今回は小学生くらいの年頃を想定し、子どもの成長や親子のコミュニケーションの観点から家づくりのヒントを探ってみました。

  • セキスイハイム 住宅営業部 加藤涼子さん
    マーケティンググループで、子育てをテーマにした商品の企画に携わる

  • 大和ハウス工業 商品開発部 新保有季子さん
    商品企画立案の業務を行う。子育てをテーマにした商品開発に携わった経験をもつ

  • ミサワホーム 商品開発部 大内綾子さん
    住宅商品の設計のほか、キッズデザイン協議会会員企業としての職務も。小学生の娘さん二人のママでもある

生活習慣が身につく間取りのヒント

子どもが家庭で学ぶ大切なことの一つは、基本的な生活習慣。朝ちゃんと起きてご飯を食べる、出したものはきちんとしまう、などなど。日々の生活の中で、親が手本を見せて教えることで、子どもも“こうすればいいんだ”と覚えていきます。

「朝は一日の始まりで、とても大切な時間。朝日を浴びて目を覚まし、美味しく朝ご飯が食べられるように、太陽の光がたっぷり入るダイニングが理想的ですね」と、セキスイハイムの加藤さん。「朝日は体のリズムを整えるといわれています。早寝・早起き・朝ごはんの習慣を身につけるために、明るく心地よいダイニングにすることをおすすめします」。

大和ハウス工業の新保さんからは「ダイニング周りは、子どもの勉強道具や親の持ち物など、さまざまなモノが集まって散らかりやすい場所。その結果、食事のときにあわててテーブルの上のモノを片づけなければなりません」というお話が。それを防ぐには、ダイニングで使うモノをしまう場所を近くに確保すること。「収納場所があれば“ここにしまおうね”と子どもに教えることができ、“モノを大切にする”ことにもつながります」。モノの指定席があれば、出したモノは元どおりにしまう、というしつけができますね。


「お片付けの習慣をつけるには、子どもが片付けやすい収納であることも大切ですね」と、セキスイハイムの加藤さん。「小さい子どもでも楽に片付けられるよう、手の届く高さにハンガーパイプなどを用意してあげましょう。成長に合わせて高さが調節できる収納が理想です」。また、どこに何をしまっているのか分かりやすくするために、あえて扉のないオープンな収納にするなど工夫をしてあげるといいですね。


「外から帰ったら、必ず手洗い・うがいをする。病気の予防のためにも、大切な生活習慣です」と、ミサワホームの大内さん。「リビングに入る前に、手洗い・うがいができるよう、玄関脇に洗面台を設けるのもおすすめです」。小さい子には踏み台を用意して、台を納められるよう下部をオープンにしておくといいですね。来客用の手洗いとしても重宝します。


セキスイハイムの加藤さんからは、こんなアイデアも。「玄関脇にはクローゼットを設けておくと、帰宅時にコートを脱いですぐにしまえます。花粉の時期は、室内に花粉をもちこまないためにも有効です」。リビングに子どもの上着や持ち物が置きっぱなしにならないよう、クローゼット内にスペースを設けておくといいでしょう。



「お手伝い」も大切な学びのひとつ

小さいうちから家族の一員としての役割をもつことは、生活力を身につける上でも、責任感を育てるという観点からも大切です。子どもが家のことをお手伝いしやすくなるような間取りの工夫を見てみましょう。

「子どもに配膳のお手伝いをさせたくても、キッチンは危ないので入れられないという声がありました。そこで、ダイニング側にも収納があるカウンターを考えました」と、ミサワホームの大内さん。キッチン側とダイニング側、両面に扉がある収納なら、小さな子がキッチンに入らなくてもお手伝いができます。普段づかいの食器や箸などはダイニング側に入れておき、出し入れのお手伝いを頼みましょう。家族の一員として、役割を果たす大切さを覚えていけます。
「玄関まわりやテラスに小さな家庭菜園をつくり、子どもと一緒に緑を育ててみるのはいかがでしょう」と、大和ハウス工業の新保さん。すぐに出られる身近な場所ならば、子どもは毎日、自然に植物と関わることができます。水や肥料をあげることで成長し、育った野菜を収穫して食べるという経験を通じて、さまざまな興味や関心が広がるはずです。


子どもは“親の役に立ちたい”“親が喜ぶ顔を見たい”と思うもの。“お手伝いしたい”という気持ちをそがないように、スムーズにアクションできるしかけを取り込むことが大事なようです。


後編では、気になる親子のコミュニケーションと、勉強に集中できる間取りの話を伺います。

(文責:イエノミカタ編集部)

「間取り」の最新記事

もっと見る

イエノミカタ最新記事