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あきらめない!都会の家のつくりかた (後編)

都市型住宅を建てるなら“発想の転換”を

絶対的な広さが足りない都市部の敷地は、通常の発想では間取りづくりがうまくいかないことも。いわゆる「nLDKの家」という発想から離れたほうがいいでしょう、とは住宅メーカーの皆さんからのアドバイスです。

たとえば、子ども部屋=6畳という固定概念もいったん外してみる。「限られた敷地なら、LDKなど家族が集まる場所を充実させることをおすすめしています」と、旭化成ホームズの西野さん。子ども部屋は3畳程度にしてベッドとクロゼットのみ、勉強や遊びはリビングダイニングで、というようにメリハリをつけることが大事だといいます。

「バリアフリーの観点から、段差を避ける傾向が続いていましたが、最近はあえてフロア内に段差を設けるというプランも出ています」と、ヤマダ・エスバイエルホームの中村さん。天井・床の高さの変化とそれにともなう視線のずれが、空間をより立体的に感じさせ、フラットなフロアよりも広さを感じる効果があるのだとか。ガレージの天井を下げて、その部分だけ2階のフロアを下げるなど、さまざまな方法があります。

また、敷地に余裕がない場合、収納に割くスペースも限られてきます。そこで必要になるのが、モノを思い切って減らす覚悟。新居建築を機に不要なモノを処分すれば、家の中も片付けやすくなります。その上で、収納スペースをうまく確保して、すっきりとした住まいを目指しましょう。「狭い中での収納場所の確保は、設計の腕の見せどころ。ちょっとしたすき間も利用して、効率よくしまえる収納を提案してくれるはずです」と大和ハウス工業の木寺さん。


街なかに家を建てると、こんないいことがある

厳しい条件の中で、知恵を絞って建てる都市型住宅。でも、大変なことばかりではありません。街なかの家ならではのメリットもあります。



たとえば、都市型住宅に避けられない“狭さ”は、逆にいえば、家の中で常に家族の気配を感じられるということ。必然的に動線が短くなりますから、その分、家事も効率的にこなせるといえますね。

また、街なかならではのコミュニティーも魅力。多くの人が行き交う場所なら、シンボルツリーを植えて、自然に人が集まるスペースにしても面白そうです。「私が手がけた施工例で、1階に趣味の仲間が出入りできる部屋を設けたことがあります。交流の場になるような家が増えると、街自体が活性化する効果も期待できます」と、ヤマダ・エスバイエルホームの中村さん。

都市部の場合、賃貸併用住宅という選択もあります。「家賃を住宅ローン返済に充当できる、眺めのいい2階・3階を住まいにできる、子どもが結婚したら賃貸部分に住まわせることができる、などのメリットがあります」と、旭化成ホームズの西野さん。「賃貸部分があれば、自宅を留守にしたときも人の出入りがあり、防犯面で安心というメリットも。今は、いかにも賃貸併用という感じではなく、普通の一戸建てに近い外観のものも増えています」と、大和ハウス工業の木寺さん。 地価の高い都市部の敷地は、できるだけ有効活用したいもの。容積率が高い敷地ならばなおのこと、賃貸併用住宅を検討してみることもおすすめします。


ポイント!こんな見方をしてみよう

  • ・厳しい敷地条件でも、採光・通風を得る方法はたくさんある
  • ・間取りづくりは「nLDK」という発想から離れてみる
  • ・都市部にすむメリットを意識して家づくりに臨もう
 

(文責:イエノミカタ編集部)

『あきらめない!都会の家づくり』をもっと知るための参考サイト

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