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快適な家をつくるなら「空気環境」に注目! (後編)

高気密・高断熱の家に、換気計画は欠かせない

現代の家は、高気密・高断熱がスタンダード。室内の温度を逃がさず、室外の暑さや寒さを遮断する省エネルギー住宅で、効率のいい冷暖房が可能です。

「室内の熱エネルギーの5割近くは、開口部から逃げていきます。中でも、窓からの熱損失が大きいのです」とパナホームの鎌田さん。「たとえば、窓を介して、夏は日射熱で室内の温度が上がり、冬は冷たい外気で室内の暖かい熱が奪われてしまいます。サッシやガラスは、断熱性能の高いものを選ぶことがポイントになります」。

セキスイハイムの林さんによれば「床下や壁、天井には高性能な断熱材をすき間なく充填することが大事ですね。また、気密性能が悪いとすきま風が入り込み、断熱材の効果が下がります。気密工事をしっかり行うことも欠かせません」。

高気密・高断熱の建物に必要不可欠なのが、計画的な換気です。「昔の家はあちこちに隙間があり、自然換気が行われていましたが、今の家は密閉空間ですから、計画的な換気を行わないと家の中の空気が汚れたままになってしまいます」と三井ホームの南雲さん。ちなみに建築基準法では、居室の換気量は1時間0.5回以上と規定されています。つまり、2時間で部屋の空気がまるごと入れ換わる必要があるということです。

現代の家の空調計画には、冷暖房だけでなく、換気のコントロールが不可欠なのです。


「空気環境」を整えるための、さまざまな方法

最後に、今回取材した住宅メーカーの「空気環境」のあり方について聞いてみました。

「冷・暖房、除湿・加湿、換気、空気清浄、脱臭機能をもつトータル空調システムで家中を快適な空間にすることをご提案しています」と語るのは、三井ホームの南雲さん。「吹抜け、ロフトがあっても、一年中ちょうどいい温度・湿度に保たれるようになっています。ホコリや花粉、いやなニオイも除去する高性能フィルターを通しているので、人だけでなくペットを含めた家族の健康を守ります」。生活パターンに合わせてスケジュール運転することで、省エネにつなげているそうです。

「冷暖房・除湿システムと高性能フィルターを設置した換気システムで、家中の空気環境を整えています」とセキスイハイムの林さん。冷暖房・除湿システムは全館だけでなく、フロア単位での設置も可能だそう。各部屋ごとのオン・オフや温度設定もでき、間取りや生活スタイルに合わせたシステム構成や使いかたができるそうです。他メーカーにおいても、全館冷暖房・換気を行う方式が多く、換気は冷暖房のロスを少なくする熱交換型が一般的です。

一方、パナホームの鎌田さんは「当社は、年間を通じて温度変化の少ない地熱を活用したシステムが特徴です」と語ります。夏涼しく、冬暖かい床下のベース空間から新鮮な空気を取り入れ、室内外の温度差の少ない春や秋は機械換気、冬は自然換気を組み合わせたハイブリッド換気が標準仕様。必要に応じて冷暖房用エアコンを併用します。「花粉やホコリはベース空間を通過する間に自然沈下して、室内に届けるときはきれいな空気になっています」。また、調湿機能の高い自然素材を用いた建材で、家中の調湿を行っているそうです。

いずれのメーカーも、春や秋などの気候のいい時期は、花粉や周辺環境からの悪影響がない限り、窓を開けて外の空気を入れることをすすめています。

また、機械に頼り切るのではなく、設計面での工夫も欠かせません。庇や樹木で夏の直射日光を遮る、窓の位置や間取りの工夫で風通しのいい家にするなど、プラン面からのアプローチも大切です。

空調計画は、単独で成り立つものではありません。建物自体の性能、システム、間取りなどトータルな提案が大切だということですね。


ポイント!こんな見方をしてみよう

  • ・「空気環境」について、どのようなことを重視しているのか、聞いてみよう
  • ・建物の断熱・気密性能や、空調システムについて聞いてみよう
  • ・間取りなどを含め、トータルな提案をしてくれるかチェックしよう
 

(文責:イエノミカタ編集部)

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